2019年8月24日土曜日

リーマン・ショックに学ぶ

こんばんは。(今回は長いです)

昨日のSP500は激しい動きをして

いましたね。パウエルFRB議長公演

の前に、中国による対米貿易戦争、

最後はトランプ大統領のツイッターと

株価は上へ下への大騒ぎ。

いつになったら落ち着くのでしょうか?

各国の経済指標を見ても、今後良く

なると思える数字が見当たらなく

なってきました。また、国レベルでの

 トラブルもあちらこちらで散見されて

いる模様。世界中どこを見ても悪い

ニュースばかりです。リーマン・ショック

の頃も似た感じだったと思います。

そこで今日は2007年のサブプライム

危機から発展したリーマン・ショックを

日足で振り返ります。いつものチャート

では、過去に遡れなかったので、

ネット上で見つけた簡易チャートです。

日足EMAと週足EMA、月足EMAの

3本だけ表示させています。


リーマン・ショックの最初のドミノは

2007年7月に起こったサブプライム

ローンの焦付き騒ぎで倒れました。

アメリカは空前の不動産バブルで

住宅価格が右肩上がりに上げ続けて

いる状態でした。不動産屋は買い手

を増やすために、返済能力の乏しい

人にまで住宅ローンを組ませました。

こういった信用力が低い(金利は高い)

ローンを金融工学を用いてあらゆる

金融商品に紛れ込ませ、表面上では

わからない状態にして世界中で販売

していたのです。そして低所得者たち

のローン返済が滞りはじめ、不良債権

化しました。金融工学を駆使して多くの

商品にサブプライムローンが入って

いたために一気に「信用収縮」が起こり

ました。この状態では誰もが相手を信用

できない状態になるので、お金の流れが

完全に止まってしまします。そこで金利を

下げお金の循環を促すのですが、一度

パニック状態になった相場はそう簡単に

V字回復しないのです。FRBは2007年9月

から金利を下げ続けます。下げ幅は0.25%

から最大で1.25%にもなりました。当初は

5.25%だった金利が1年半後には0.25%

と5%も金利を下げざるをえませんでした。

ちなみに金利を下げただけでは事態が

収束することなく、国債の買い入れや

市場にお金の供給をするなど長い長い

低金利時代となったのです。

アメリカではこの騒ぎの中、大手金融会社

や大手投資銀行、大手保険会社などに

多額の税金を入れて潰れないように救済

をしましたが、国民感情を考えてのことか

「リーマンブラザーズ」は救済せずに破綻

しました。2008年9月15日のことでした。

世に言う「リーマン・ショック」です。

テクニカル的に見ると、2008年6月の

段階で3本の移動平均線は下落を知らせる

 パーフェクトオーダー。何かのキッカケで

ナイヤガラは決定事項でした。



今回8月からの下落も約10年前に重ねて

みるとこの先が読めるのではないか。

FRBは2019年7月のFOMCで0.25%の

利下げを行い、現在の金利は2.25%である。

サブプライムの時の半分しか金利がない。

第1波の暴落後、FRBが金利を下げる過程に

おいて、株価が3ヶ月程度リバウンドしている。

ただし、これは根本的な対応ではないため

本格的な下落をすることになる。ダウ理論の

トレンド転換が完了した頃には、下落の

パーフェクトオーダーが完成する。

最初のドミノが倒れてから約1年後である。

ナイヤガラは「何かのキッカケ待ち」。

来年2020年は東京オリンピック。閉会式が

終わった後に、経済も終わるかもしれない。


長文失礼しました。まぁ、この先はどうなるか

予想もつかないので、情報に振り回されず

相場に挑みたいと思います。

なお、リーマンのチャートは印刷しておくと

魔除けになります。(冗談です)

では、明日はSP500の分析をお届けします。

 



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